市民歴史講座「寺子屋吉岡」第五回は、鉾田市とくしゅくの杜市民学芸員運営協議会事務局長高埜栄治氏による「利根川舟運と北浦地方の人々」と題した霞ヶ浦の北浦地方にスポットを当て、その舟運の歴史を講義いただきました。現在は鉾田市となっている地域は東に太平洋を望む長い海岸線と北に涸沼南に霞ヶ浦・北浦に接し古代より舟運が発達していました。
近世に入り人口の増加とともに、物資の大量輸送の需要が高まり、全国的に街道と水運のための航路の開発が盛んになり、この地方でも河川や湖沼を利用した舟運のための河岸が多く
生まれました。江戸時代には参勤交代の往来や、親鸞聖人ゆかりの寺巡りや、田山花袋、吉田松陰などの文人墨客の往来も盛んになりました。講師の高埜氏は地域の歴史の掘り起こしを後世に伝えるべく市民による社会教育に積極的に関り活動されています。
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